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【書評】ハマる人が悪いのか?それともハメめようとする物が悪いのか? デイミアン・トンプソン『依存症ビジネス』感想。

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デイミアン・トンプソン

『依存症ビジネス』

 

を読んだよ!

 

  

ざっくりまとめ

お菓子からスマホに始まり酒に薬にポルノまで。この世には人がハマるものが一杯だ!

それにハマってしまって身を滅ぼす人だっている。

だがちょっと待ってほしい。

それって、その人が悪いのか?

ハメようとする商品は悪くないのか?もっと言えば、

「人をハメる仕掛け」がそこに存在するんじゃないだろうか?

もうちょっと詳しく

前に読んだこちら、

  

www.takanikonikosblog.com

 

は「デジタル依存症」に対する本でした。

それに対して、こちらは「依存症」そのものに対する本です。

そのため、扱う対象はスマホやネット・ゲームだけでなく、

薬物・酒・スイーツ(!)に至るまで幅広く扱います。

りんご印のあの会社も登場します。

そう思うと面白くなってきませんか?

それでは早速りんご印のあの会社に登場していただきましょう。

iPhone依存症

いやいやiPhon依存症とかさすがに…と思うかもしれないが、「デジタル依存症」

なんてものが登場するくらいなのだから、iPhon依存症があってもおかしくはない。

しかしここで問題なのは、「依存する人」ではなく、

「人が依存するように作られている」事だ。

アップルのユーザーに自分のガジェットを擬人化してしまうという

きまりの悪い傾向が見られるとすれば、それは、

アップルが人間の心と体における可能性を他のどの企業よりも

徹底的に探っているからに他ならない。

と、ここまでなら「おお、さすがやな」と言うところなんですが、問題はここから。

MacBookについての箇所。「スリープモードの時の状態表示ランプを見てると

何故か癒される」と話題になったらしいのですが、これが

「呼吸のリズムを模した」スリープ・モード表示ランプの特許を申請し、

「心理的に魅力のある」ランプは、あらかじめ意図されたものであった

事が判明した。

これでも「ハマる方が一方的に悪い」と言えるだろうか?

甘いもの=ドラッグ?

「甘い物がドラッグだって?いやいやそれはないでしょう」

というかもしれないが、これでも控えめな表現にした方だ。

本のとおりに書くなら、「スイーツはもはやコカインだ!」だからだ。

さてここで、以前登場した

www.takanikonikosblog.com

 の元ネタが紹介されている。

まとめると「マクドナルドを食ってばかりだと体を壊す」なのだが、

著者は「この映画で胴回りと内臓にダメージを与えた」真犯人を

ハンバーガーと一緒に摂取したジュース、つまりは糖分だとしている。

ここだけならまだよかった。さらに、

砂糖はある重要な局面において、コカインやアンフェタミンのように作用する

という研究結果が紹介されている。

こうなってしうまうと、もう「砂糖は人を依存させる」という事を

頭ごなしに否定するのは難しいだろう。

ほら、チョコレートの味でも思い出してみたらどうだろう。

すぐにでも食べたくなるんじゃないか?

まとめ

「社会は依存症(廃人)を生み出そうとしている。それが合法・非合法問わずに」

 という事なのでしょう。

それについて、社会システム、商品、人間の心理の三面から書いたのがこの本の

凄いところではないでしょうか。特に、商品について書いたのは素晴らしいと思います。

 

 

 

 

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