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【書評】挫折しました。『動物工場』感想。

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ダニエル・インホフ編

『動物工場』

 

を読んだけど挫折した。

 

  

ざっくりまとめ

現代の畜産業の闇、工場式畜産とは?

もうちょっと詳しく

アメリカで行われている畜産の方法工場式畜産、通称CAFO(集中家畜飼養施設)の

問題点を動物の面と人間の面から書いてある本です。

全体で560ページ、用語集や引用元を除いても485ページある、

かなり長い本です。気力が尽きて半分ほどまでたどり着いたところで挫折しました。

とりあえず読んだところまでの感想などを書いておきます。

そもそもCAFOとはなんぞや?

アメリカにおいて飼養数が一定の規模を超えた飼養施設のことを言います。

その基準とは、

・乳牛700頭

・肉牛1000頭

・約25kg以上の豚2500頭

・肉用鶏30000羽ないし125000羽

・卵用鶏82000羽

以上の条件を一つでも満たせばCAFOとみなされます。

例外として、これより少ない場合でも糞尿を水路に直接排出している施設。

ここから先に基準の話は重要ではないので、とりあえず「規模が大きいんだ!」

くらいでも良いでしょう。

 ”工業的に”家畜を扱っていいのだろうか?

CAFO、そして家畜に対する考えは、主にこの二つでしょう。

その1:

人間の関心事は、他の生命の幸福や繁栄より優先すべきである。

家畜は人間に利用されなければ存在さえしないのだ、どうせ殺される動物に

気を使う必要はない。

その2:

農業への直接的な触れ合いが失われたことで人々は道徳の指針をCAFOにゆだね、

ともに邪道を歩んでいる。

 

明確な根拠は無いにしても、「その1」はどうにも受け入れにくいですね。

この本は「動物は工業的に扱うべきではない」という主張で進んでいきます。

CAFOは動物にとって虐待である

その1 生産病

昔ながらの飼い方をすれば発生しない病気が発生する。

肉骨粉を食べるような事がなければBSE(牛海綿状脳症)は発生しなかった。

その2 個への無配慮

飼育数が増える事で、個々の家畜への配慮がおろそかになる。

その3 肉体的、心理的不自由

動物を狭い環境で飼育することは進化の否定である。

 

まとめると、

広々としたところで生きるように進化した動物を、

狭い檻に閉じ込めて本来は食べないような物を食べさせる。

おまけに、飼育数が多いから個々の面倒をみる事もないとなれば、

「大規模な体系化された動物虐待」と言えると、この本は主張しています。

 

CAFOは人間にとって悪である

工業的食品は効率的ではない。

家畜から得られるよりも多くのものを家畜に食わせている。

家畜は7700万トンのたんぱく質を消費するが、

家畜から得られるたんぱく質は5800万トンである。

CAFOの出す糞尿は、全米中の国民の3倍以上である。

工業的食品は健康的ではない

肉製品が大量に出回る事で、肥満・心臓病などのリスクを高めている。

家畜の飼料に有害物質が含まれる事で、その肉を食べる人間も

有害物質を摂取している。

糞尿がだす毒素が地下水を汚染し、人間に悪影響を及ぼしている。

また、家畜に対して抗生物質を継続して投与しており、耐性を持つ菌を

生み出す温床となっている。

 

これ以外にもかなり悪い面が記されていますが、まとめると

CAFOは食糧の面からみても非効率的であり、人間の健康にとって悪であると

この本は主張しています。

 

 このあたりで挫折したのでまとめ

 CAFOは動物に対する虐待であり、人間にとってもデメリットが大きいので

止めるべきであるというのがこの本の主張です。

その考えは賛成できる面も多いのですが、じゃあすぐに止めようと

言えないのも本音です。

CAFOが無くなり、肉の価格が上昇しても問題ない人だけが廃止に賛成している

気もします。

「動物を虐待する施設は無くなった、よかった今日はステーキでパーティだ!」

「貧乏人は肉を食えなくなったが、動物虐待がなくなったからOK」

見たいな人が多いんじゃないでしょうか。

日本でも国産肉の値段が上昇するのは確実ですし、今みたいな値段ではお肉が食べられ

ないでしょう。

結局のところ、「優先するべきは人間か、動物か?」の問いに結論が出ないと

この問題も解決しないのでしょう。

 

 

 

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